箱で届いたみかん、どこに置いておけばいいのか迷いますよね。
暖房の効いたリビングに置いたままでいいのか、冷蔵庫に移したほうがいいのか。
気づいたら箱の底のほうで傷んでいた、というのも避けたいところです。
置き場所の決め手は、その場所が涼しいかどうか。
暖房の効いていない涼しい場所があれば常温で、なければ冷蔵庫の野菜室へ。箱で届いたら、まず開けて傷んだ実を取り除きます。
というわけで今回は、量と部屋の温度に合わせたみかんの置き場所と、常温・野菜室・冷凍それぞれの日持ちの目安をお届けします。
まず「量」と「部屋の温度」で置き場所を決める
みかんの置き場所は、手元の量と置く部屋の温度の組み合わせで決まります。
下の表で、自分の家がどこに当てはまるかを見てみてください。
| 手元のみかん | 涼しい場所がある | 暖房の効いた部屋しかない |
|---|---|---|
| 少量(袋入り・数個) | かごなどに重ねずに広げ、風通しのよい場所へ | ポリ袋に入れて野菜室へ |
| 箱で届いた | 開けて傷んだ実を取り除き、重ねすぎないよう並べ直す | 仕分けてから、入る分を野菜室へ。残りは家の中でなるべく涼しい場所へ |
ここでいう「涼しい場所」は、暖房がなく、日差しでも暖まらない場所のこと。
農林水産省は、常温保存といわれるみかんも8〜10℃の場所がベストとしています。JA長崎せいひが案内する最適な保存温度は5〜10℃です。
暖房の効いたリビングも、暖房のない部屋も、ひとくちに「常温」と呼ばれがちです。
ただ、暖房がなくても、日が当たる場所は温度が上がります。JA長崎せいひは、常温の涼しい場所に置くのは冬場とし、それ以外の季節は野菜室を勧めています。
迷ったら、測ってみるのも手です。
温度計が手元にあれば、候補の場所の温度を一度確かめてみてください。測れない場合も、暖房の風や日差しが当たる場所、湿気がこもる場所は避けます。
実際に涼しい場所が見つからなければ、野菜室へ移しましょう。
涼しい場所なら、重ねずに風通しよく置く

涼しい場所があるなら、みかんは常温で置いておけます。
農林水産省が勧めるのは、湿気を避けて、メッシュのかごなどに重ねずに置く方法です。
伊藤農園も、暖房の効いていない常温の場所で、風通しをよくして保存するのがベストとしています。
かごに広げておけば実どうしが重ならず、ひとつひとつの様子も目に入りますね。
ヘタを下にして並べる
並べるときは、ヘタを下に向けるのがJA長崎せいひの案内です。
ヘタの部分には軸があり、そこから水分が抜けやすいのだそう。下に向けておくと乾燥を避けられます。
ヘタの周りは、みかんの皮のなかでいちばん硬い部分。
そこを下にすれば、果実にかかる負担も軽くできると説明しています。
リビングには食べる分だけ出しておく
こたつの上にみかん、という組み合わせはおなじみですよね。
ただ伊藤農園によると、こたつのそばは乾燥や傷みの原因になります。
箱や袋の分は涼しい場所に置いたまま、リビングには食べる分だけをかごに出しておきましょう。
保存する場所と、食べるために出しておく場所を分けて考えれば、手に取りやすさも変わりません。
箱(段ボール)で届いたら、開けて仕分ける

箱買いのみかんは、届いたらまず箱を開けて、傷んだ実がないか確かめます。
伊藤農園もJA長崎せいひも、保存する前の確認を勧めています。上の段だけ見て閉じてしまうと、底のほうの実の様子は分かりません。
JA長崎せいひの案内をもとにすると、届いたときの手順は次の4つです。
- 箱からみかんを全部取り出し、傷んだ実や皮が柔らかくなった実を取り除く
- 箱の底に新聞紙を敷き、ヘタを下にして並べる
- 2段目を重ねるなら間に新聞紙をはさみ、2段までにする
- 涼しい場所に置く(涼しい場所がなければ、入る分を野菜室へ)
傷んだ実を取り除くのは、一緒に置くとほかの実にも傷みが広がる可能性があるから。
新聞紙を敷いて2段までにするのは、箱の中の通気を保ち、下の実を潰さないためです。
重ねすぎると下の実が傷む、というのは伊藤農園の案内にもある注意点。
通気をもっとよくしたいなら、箱の底に穴を開けておく方法もJA長崎せいひが紹介しています。
箱に何個くらい入っているか見当をつけたい方は、みかんの重さと個数の目安も参考になります。
保存中はときどき上下を入れ替えて、様子を見る
箱に入れたままだと蒸れやすいため、ときどき上下を入れ替えるのが伊藤農園の案内です。
JA長崎せいひは1週間を目安に場所を入れ替え、そのときに傷んだ実があれば取り除くよう勧めています。
入れ替えは、下の段の実を見る機会にもなります。
湿気をこもらせない、重ねすぎない、傷んだ実を早めに取り除く。カビや傷みについて、2つの産地の案内に共通するのはこの3点です。
カビのある実を見つけたら
伊藤農園によると、カビは接触によって広がります。
見つけたらその実をすぐに取り除き、箱の中に湿気がこもらないよう、箱ごと風通しのよい場所へ移しましょう。
カビのある実は、もったいなくても食べずに処分してください。
農林水産省は、かびが生えた食品は食べずに捨てるよう呼びかけています。
カビのある実に直接触れていた実も、見た目だけで食べられると決めつけないこと。
判断に迷うものは食べないでください。
暖房の効いた部屋なら、ポリ袋に入れて野菜室へ
家の中に涼しい場所がなく、暖房の効いた部屋に置くしかない。
そんなときは、冷蔵庫の野菜室に移しましょう。
伊藤農園とJA長崎せいひは、どちらも暖房の効いた部屋なら野菜室での保存を案内しています。
冷蔵室ではなく野菜室なのは、野菜や果物の保存に向いた温度に設定されているから、というのがJA長崎せいひの説明です。
野菜室は乾燥しやすいので包んで入れる
JA長崎せいひによると、野菜室は常温よりも乾燥しやすく、みかんは乾燥に弱い果物。
そこで勧めているのが、1個ずつキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れてから野菜室へ入れる方法です。冷気が直接当たるのを避けられます。
数が多くて包みきれないときは、ポリ袋などに入れるだけのやり方も。
伊藤農園が、乾燥しないようにと案内している方法です。入れる前に、傷んだ実が混じっていないかも確かめておきましょう。
冷蔵庫に入れるほかの食材の日持ちも気になる方は、野菜の冷蔵庫保存期間の目安もどうぞ。
野菜室に入りきらないとき
箱買いのみかんは、全部が野菜室に入るとは限りません。
入りきらないときは、次のように分けて置きます。
- 野菜室:入る分をポリ袋に入れて
- 残り:暖房の風や日差しが当たらない、家の中でなるべく涼しい場所に重ねずに
これは、産地の案内を家庭の収納量に合わせた置き方の提案。
野菜室に入らなかった分は、こまめに様子を見ておくと安心です。
みかんは常温で何日もつ?目安は案内元と条件で変わる
常温で何日もつかは、案内元によって数字が違います。
それぞれの目安と条件を並べると、次のとおりです。
| 置き方 | 日持ちの目安 | 案内元が示す条件 |
|---|---|---|
| 常温 | 2〜3週間 | 8〜10℃の場所がベスト。湿気を避け、重ねずに置く(農林水産省) |
| 常温 | 1〜2週間程度 | 風通しのよい涼しい場所(伊藤農園) |
| 冷蔵(野菜室) | 約2週間 | 1個ずつキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れる(JA長崎せいひ) |
| 冷凍 | 1〜2か月 | 冷凍みかんにした場合(農林水産省) |
表の常温の日数は、どれも涼しい場所に置くことが前提です。
暖房の効いた部屋は、この条件に当てはまりません。
品種によっても違いがあります。
伊藤農園によると、極早生・早生みかんは皮が薄く柔らかいため、比較的日持ちしません。中生・晩生みかんは皮がしっかりしている分、やや長く保存できるそうです。
届いた時点の状態や置き場所の湿気でも、日持ちは変わります。
日数は目安にとどめ、ときどき実の状態を確かめましょう。
食べきれないなら冷凍みかんにする
長く置いておきたいなら、冷凍みかんにする方法があります。
農林水産省によると、冷凍みかんなら1〜2か月保存できます。紹介されている作り方は、次のとおりです。
- みかんを軽く洗い、水分を拭き取る
- 冷凍庫で凍らせる
- いったん取り出し、冷水に一瞬浸して薄い氷の膜を作る
- もう一度冷凍庫で冷やす
皮ごと凍らせるので、むかずにそのまま冷凍庫へ入れられます。
箱で買って食べきれそうにない分の行き先として、覚えておくと便利です。
まとめ|量と室温に合わせて置き方を選ぶ
みかんの置き場所は、量と部屋の温度で選びます。
- 涼しい場所がある:湿気を避け、かごなどに重ねずに置く
- 暖房の効いた部屋しかない:ポリ袋に入れて野菜室へ
- 箱で届いた:開けて傷んだ実を取り除き、重ねすぎないよう並べ直す
- 食べきれない:冷凍みかんにする
日持ちの日数は目安。
保存中も実の様子を見て、カビのある実は食べずに処分しましょう。
ほかの果物の置き方も知りたい方には、りんごの保存方法もまとめています。
参考情報
以下の公開情報は2026年10月4日に確認しました。




