浴室・お風呂掃除

浴室のサーキュレーターは脱衣所に置く 選び方とおすすめ候補

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お風呂から上がってドアを開けたとたん、もわっとした空気が脱衣所まで流れてくる。
鏡はくもったまま、床はいつまでもひんやり湿っている。あなたもこんな経験、ありませんか。

浴室乾燥機がないお住まいだと、この湿気をどう逃がすかは毎日の小さな悩みですよね。
換気扇は回しているのに、翌朝になってもタイルの目地が乾ききっていない。そのうち気になってくるのが、やっぱりカビです。

そこで候補に挙がるのがサーキュレーター。
ただ、いざ買おうとすると、比較表を開く前につまずくポイントがあります。

「そもそも、お風呂場に電化製品を置いていいの?」

正直なところ、ここは商品を選ぶ前に決着をつけておきたいところなんです。
置き場所が決まらないまま「24畳対応」「静音」といったスペックを見比べても、選ぶ基準そのものがぶれてしまいますから。

というわけで本日は、まず置き場所の答えをメーカーの取扱説明書から先に出します。
そのうえで、その置き場所だからこそ効いてくる選び方と、脱衣所に置きやすい候補をご紹介しますね。

価格について: 本記事の価格はすべて執筆時点の目安です。実際の販売価格は変動する場合がありますので、購入前に各販売ページでご確認ください。

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目次【読みたい項目に飛べます】
  1. 先に結論:サーキュレーターは脱衣所に置いて、浴室へ風を送る
  2. 浴室の中で使ってもいいの?取扱説明書に書かれていること
    1. メーカーの説明書には「風呂場では使用しない」と書かれている
    2. 「防滴(IPX4)なら大丈夫」とは限らない
    3. 公式が挙げる使用場所を読むと、線引きが見えてくる
    4. だから「脱衣所・洗面所に置いて、外から送る」を前提にします
  3. 脱衣所からの送り方と、使う前に確認したいこと
    1. 浴室のドアを開けて、脱衣所から浴室へ風を送る
    2. 換気扇(送風)と組み合わせる
    3. 使う前に必ず確認したいこと
  4. 脱衣所で使うサーキュレーターの選び方5つ
    1. ① 置ける大きさと設置スタイル(床置き・クリップ・卓上)
    2. ② 電源とコードの取り回し、コードレスという選択肢
    3. ③ 風の向きと届き方(上下首振り・適用畳数の目安の読み方)
    4. ④ 運転音とモーターの種類(DC/AC)
    5. ⑤ 衣類乾燥モードと、お手入れのしやすさ
  5. 脱衣所に置きやすいサーキュレーターのおすすめ候補
    1. 比較表で全体をつかむ
    2. ① アイリスオーヤマ サーキュレーターアイ DC JET 15cm(KCF-SDC152T-W)
    3. ② アイリスオーヤマ サーキュレーターアイ DC JET 18cm(KCF-SDC182T-W)
    4. ③ 山善 洗えるDCモーターサーキュレーター(YAR-SDM15(W))
    5. ④ PRISMATE 防塵防水 充電式クリップサーキュレーター(PR-F091-LW)
  6. 浴室・脱衣所のサーキュレーターのよくある質問
  7. まとめ:置き場所を決めてから、サーキュレーターを選ぶ

先に結論:サーキュレーターは脱衣所に置いて、浴室へ風を送る

脱衣所に置いたサーキュレーターと開いた浴室のドア

置き場所の答えから先にお伝えします。

サーキュレーターは浴室の中ではなく、脱衣所・洗面所側に置きます。そして開けた浴室のドアから、浴室へ向けて風を送ります。

根拠は次の見出しでメーカーの取扱説明書を引きながら説明しますが、まずはこの前提が決まると何が変わるのかを見てください。

置き場所が「脱衣所」に決まると、選ぶときに見るところが入れ替わります。
汎用のランキング記事が真っ先に挙げる「何畳の部屋に対応しているか」は、この使い方では主役になりません。代わりに効いてくるのは、狭い脱衣所に置けるサイズかどうか、コンセントが届くかどうか、といった設置環境の条件です。

わが家でも洗面所にサーキュレーターと扇風機を並べて、用途で使い分けています。
どちらも同じ「風を出す家電」なのに、置き場所を決めてから選ぶと役割がはっきりするんですね。

脱衣所のタイプ別に、重視したい条件をまとめました。

こんな脱衣所なら重視したい条件向いているタイプこの記事で読むところ
狭くて床に置き場所がない本体の幅と奥行き、床以外に固定できるかコンパクトな小型・クリップ式選び方①
コンセントが遠い・埋まっている電源の取り回し、コードの長さ充電式・コードレス選び方②
脱衣所と浴室が離れている風の届く距離、上下の首振り風量に余裕のあるモデル選び方③
夜に使うので音が気になる弱風時の静かさ、モーターの種類DCモーター搭載選び方④
洗濯物も一緒に乾かしたい衣類乾燥モードの有無、お手入れ衣類乾燥モード搭載選び方⑤

なお、この表はあくまで「選ぶときに何を見るか」の整理です。
どの置き方であっても、お使いの機種の取扱説明書で使用できる場所を確認したうえで使ってくださいね。

浴室乾燥機があるお住まいなら、そもそも運転のしかたを見直すほうが早いこともあります。
乾燥機側の使い方は「浴室乾燥機の使い方!カビ予防に効く運転のコツと電気代」でくわしく解説しています。

では、どうして浴室の中に置いてはいけないのでしょうか。
ここは製品を選ぶうえでいちばん大事なところなので、メーカーが実際に何と書いているのかを見ていきます。

浴室の中で使ってもいいの?取扱説明書に書かれていること

サーキュレーターの取扱説明書を確認する手元

「浴室 サーキュレーター 使っていい」と検索して、はっきりした答えにたどり着けなかった方は多いと思います。

というのも、同じことを扱った記事の多くは「IPX4なら防滴だから安心」といった等級の紹介で止まっているからです。
等級の説明は正しくても、それが「浴室で使っていい」という意味なのかどうかまでは書かれていません。

そこで、メーカーが実際に何と書いているのかを確認しました。

メーカーの説明書には「風呂場では使用しない」と書かれている

アイリスオーヤマのサーキュレーターの取扱説明書には、「安全上の注意」の警告欄にこう書かれています。

「水まわり、風呂場など湿気のある場所では絶対に使用しない」

続けて「本体を水につけたり、本体に水をかけない」とあり、その理由として「火災・感電の原因になります。」と明記されています。
表紙にも「室内・家庭用」と書かれていました。

気になったのは、これが特定の1機種だけの注意書きではなかったこと。
この記事で紹介する2機種(KCF-SDC152T・KCF-SDC182T)それぞれの取扱説明書を確認したところ、どちらも同じ文言でした。機種ごとの個別注意ではなく、シリーズに共通する警告なんですね。

ここで断っておきたいのは、これはメーカーの記載をそのまま引用しているだけだということ。
本記事が独自に「危険だ」「安全だ」と判断しているわけではありません。お使いの機種によって記載は異なりますので、必ずお手元の取扱説明書をご確認ください。

「防滴(IPX4)なら大丈夫」とは限らない

では、防滴をうたうモデルなら浴室に置けるのでしょうか。

ここは分けて考える必要があります。
IPX4という等級が示しているのは「あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない」という、飛沫に対する耐性です。等級は水のかかり方への強さを表すものであって、置いてよい場所を許可するものではありません。

たとえば防滴モデルの±0テラスファンの公式FAQには、IPX4の説明に続けて但し書きがあります。
「完全防水ではないため、IPX4の規定以上の大雨が本体にかかる、水没させるなどは絶対にしないでください。」そして「充電中はDCジャックカバーがはずれた状態の為、防水性能は維持できません。」とも書かれていました。

想定されているのは屋外や、アウトドアリビングのような空間。
公式FAQを読んでも、浴室という言葉は出てきません。

つまり「防滴だから浴室で使える」という要約は、どこにも書かれていないものを足してしまっていることになります。

公式が挙げる使用場所を読むと、線引きが見えてくる

もう1つ、興味深い例があります。

防塵防水のクリップ式サーキュレーターであるPRISMATEのPR-F091は、公式製品ページで「IP54規格に準拠」と表記されています。
そして使用場所として、屋外やキャンプに加えて「キッチンや洗面所」「電源が少ないお手洗いなど」が挙げられています。

おもしろいのは、ここに浴室・お風呂という語が出てこないことです。

水気のある屋内の場所として洗面所やお手洗いは挙げるのに、浴室だけは挙げない。
この線引きこそが、読者が受け取るべき情報だと感じました。

もちろん、書かれていないことと禁止されていることは同じではありません。
ですから「メーカーが浴室を禁止している」とは言えません。かといって「洗面所がOKなら浴室もOK」と読み替えるのも、書かれていないものを足す行為。書かれていないことは、書かれていないままお伝えします。

この記事の前提: サーキュレーター本体は浴室の中に置きません。脱衣所・洗面所側に置き、開けた浴室のドアから浴室へ向けて風を送ります。防滴・防水等級の表記があっても、それは浴室内での使用を認めるものではありません。使用前に必ずお使いの機種の取扱説明書で使用禁止場所をご確認ください。

だから「脱衣所・洗面所に置いて、外から送る」を前提にします

以上をふまえて、この記事は次の前提で進めます。

サーキュレーターは脱衣所・洗面所側に置き、開けた浴室のドアから浴室へ向けて風を送る。

浴室の中に本体を持ち込む使い方は扱いません。
そして製品を使う前には、必ずお使いの機種の取扱説明書で使用禁止場所をご確認ください。ここは記事の情報より、お手元の説明書が優先です。

なお、浴室乾燥機が設置されているお住まいなら、まずは乾燥機の運転を見直すほうが手軽です。
運転モードの選び方や電気代は「浴室乾燥機の使い方!カビ予防に効く運転のコツと電気代」にまとめています。

脱衣所からの送り方と、使う前に確認したいこと

脱衣所から浴室のドア越しに風を送るサーキュレーター

置き場所が決まったところで、実際の送り方を見ていきます。
やることはシンプルですが、順番と向きで手ごたえが変わってきます。

浴室のドアを開けて、脱衣所から浴室へ風を送る

基本の形はこれだけです。

入浴が終わったら浴室のドアを開け、脱衣所側に置いたサーキュレーターを浴室のほうへ向けます。
このとき意識したいのが、風を奥まで届かせること。壁に当てて跳ね返らせるより、開いたドアの正面から浴室の奥へまっすぐ通すほうが、空気が動いている感じをつかみやすいです。上向きに角度をつけられる機種なら、少し上に振って天井付近まで風を回します。

本体を置く位置は、水がかかる可能性のないところへ。
浴室の敷居や浴室側の床に置く使い方は、この記事では扱いません。

ひと手間かけるなら、風を送る前に壁と床の水滴を軽く落としておくのがおすすめです。
残った水滴が多いほど、乾かすべき水の量そのものが増えてしまいますから。この最後のひと拭きに使う道具は「お風呂掃除の吸水タオルおすすめ5選!最後のひと拭きでカビ予防」で紹介しています。

わが家では、洗面所に置いた扇風機とサーキュレーターを役割で分けています。
扇風機はお風呂上がりに自分が風を浴びると心地よくて、サーキュレーターは空気を動かす係。個人の感想で計測したわけではありませんが、この使い分けをするようになってから、浴室も洗濯物も乾きが早いように感じています。

換気扇(送風)と組み合わせる

サーキュレーターは空気を動かす家電で、湿った空気を屋外へ出す働きは持っていません。
ですから、湿気を外へ逃がす役目は換気扇にまかせます。

換気扇を回して空気の出口をつくり、サーキュレーターで浴室内の空気を動かす。
役割が違うので、片方だけで済ませるより組み合わせたほうが理にかなっています。どのくらい違いが出るかは浴室の広さや換気扇の性能で変わるため、数字での保証はできません。それでも、考え方としてはこの形が素直です。

ここで見落としがちなのが、換気扇そのものの状態。
フィルターやファンにほこりが積もっていると、そもそも吸い込む力が落ちてしまいます。掃除の手順は「浴室換気扇の掃除方法【タイプ別の手順と年2回の頻度まとめ】」にまとめていますので、しばらく開けていない方はのぞいてみてください。

使う前に必ず確認したいこと

使いはじめる前に、4つだけ確認しておきましょう。

  • お使いの機種の取扱説明書で、使用できない場所を確認する(記事の情報より説明書が優先です)
  • 水がかからない場所に置く(洗面台まわりやシャワーの飛沫が届く位置は避けます)
  • 濡れた手で操作しない(お風呂上がりは、つい手が濡れたままになりがちです)
  • 使い終わったら電源を切って片づける(湿気のこもる場所に置きっぱなしにしません)

電源まわりで不安がある場合は、無理をしないのがいちばんです。
コンセントの数や配線の話は住まいごとの事情が大きいので、この記事では踏み込みません。

もし、すでに黒カビやピンクのぬめりが出てしまっているなら、風を送る前に落としておくほうが先です。
黒カビには「防カビくん煙剤の使い方と頻度!失敗しないコツとおすすめ2選」、ピンクのぬめりには「お風呂の赤カビ(ピンクヌメリ)の落とし方と予防法!正体はカビじゃなかった」がそれぞれ役に立ちます。

置き場所と使い方が決まったら、次はいよいよ製品選びです。

脱衣所で使うサーキュレーターの選び方5つ

洗濯機やコンセントに囲まれた狭い脱衣所のサーキュレーター

ここからが本題です。

サーキュレーターのおすすめ記事を読んでいると、たいてい「適用畳数」が最初の判断軸として出てきます。
リビングや寝室で空気を循環させる前提なら、それは理にかなった基準です。

ただ、脱衣所に置いて浴室へ送るという使い方だと、この基準はうまく機能しません。
そもそも脱衣所は畳数で語れるほど広くありませんし、閉じた1部屋の空気を回すのとも状況が違うからです。

そこで、脱衣所という設置環境の制約から軸を組み直しました。
順番も、迷いやすいところから並べています。

① 置ける大きさと設置スタイル(床置き・クリップ・卓上)

最初に決めたいのが、そもそもどこに置けるかです。

脱衣所は洗濯機、洗面台、収納で床がほとんど埋まっているお住まいが多いと思います。
洗濯かごを置くとそれだけでいっぱい、という方も少なくないはずです。

だからこそ、本体の幅と奥行きは最初に見ておきたい数字。
サーキュレーターは高さより設置面積のほうが効いてきます。

そして忘れずに検討したいのが、床置き以外の選択肢です。
クリップ式なら洗濯機の縁やタオルバー、突っ張り棒などにはさんで、床のスペースを使わずに置けます。卓上サイズなら洗濯機の上に載せるという手もあります。

「置き場所がないから買えない」で止まっている方こそ、クリップ式を一度見てみる価値があります。
ただし、はさむ場所の強度や落下のリスクはご自身で判断してくださいね。

② 電源とコードの取り回し、コードレスという選択肢

次はコンセントです。

脱衣所のコンセントは数が少なく、洗濯機で1つ埋まっていることがほとんど。
残りの1口も、ドライヤーや髭剃りと取り合いになりがちです。

ここで実際に効いてくるのが、コードの長さと取り回し。
コードが短いと置ける場所が一気に狭まりますし、床を横切らせると足に引っかかります。仕様表のコード長は、意外と見落とされやすい項目です。

そして、コンセントが遠いお住まいの受け皿になるのが充電式・コードレスタイプ。
使うときだけ持っていって、終わったら片づけるという運用ができます。

いいことばかりではありません。
充電式は連続で運転できる時間に限りがありますし、充電中の扱いは製品ごとに注意書きが決められています。防水性能をうたう機種でも、充電中は条件が変わることがあるので、購入前に確認しておきましょう。

③ 風の向きと届き方(上下首振り・適用畳数の目安の読み方)

脱衣所から浴室へ風を通すので、大事なのは風が「どこまで届くか」と「どこへ向けられるか」です。

このとき効いてくるのは、左右よりも上下の首振り。
浴室の天井付近や壁の上のほうまで風を回したいので、上向きに角度をつけられるかどうかが分かれ目になります。真正面にしか風が出ない機種だと、届く範囲が床に近いところに限られてしまいます。

そして冒頭でも触れた適用畳数について、ここで整理しておきます。

「24畳対応」「30畳対応」といった表記は、その広さの部屋の空気を循環させる目安としてメーカーが公表しているものです。脱衣所から浴室へ送る使い方の指標ではありません。

数字が大きいほど風の勢いに余裕がある、という読み方はできます。
とくに脱衣所と浴室の入口が離れている間取りなら、余裕のあるモデルのほうが届きやすいでしょう。ただ、この記事が独自に「何畳なら浴室まで届く」と換算することはできません。あくまでメーカーの公表値としてお読みください。

④ 運転音とモーターの種類(DC/AC)

夜に使う方は、ここを飛ばさないでください。

脱衣所は寝室や子ども部屋と近い間取りが多く、廊下を通って音が響きます。
入浴後に回すとなると、時間帯はどうしても夜。最大風量で回すと想像以上に気になった、という声はよく見かけます。

静かさを求めるならDCモーター搭載モデルが選ばれやすい傾向です。
風量を細かく段階分けできる機種が多く、弱風で静かに回すという使い方に向いています。消費電力の面でも、ACモーターより有利とされています。電気代そのものを気にして選ぶ家電ではありませんが、毎日回すなら小さな差が積み重なりますね。

ひとつ注意したいのが、運転音の感じ方には個人差があること。
同じ機種でも「静か」と「思ったよりうるさい」の両方の評価が並ぶことは珍しくありません。カタログの数値も測定条件がメーカーごとに違うため、機種をまたいで順位をつけるような読み方はできないんです。

⑤ 衣類乾燥モードと、お手入れのしやすさ

最後は、脱衣所ならではの2つです。

まず衣類乾燥モード。
脱衣所で部屋干しをする方や、浴室に洗濯物を干す方とは相性がいい機能です。中央を弱く、端に向かうほど風量を強くするなど、洗濯物に風を当てるための送風パターンが組まれています。

ただし、モードを使えば必ず早く乾くとは言えません。
洗濯物の量、干し方、部屋の湿度で結果は変わります。乾かし方の助けになる機能、という位置づけで見ておくとちょうどいいです。

そしてもう1つが、お手入れのしやすさ。
湿気の多い場所で使う前提だと、この軸は効いてきます。

サーキュレーターは羽根とガードにほこりが積もる家電です。
湿気を含んだほこりは固まりやすく、いざ掃除しようとしたときに分解できないと手が出せません。工具なしで前面ガードと羽根まで外して洗える機種なら、汚れたと思ったタイミングで洗えます。

分解して洗えるかどうかは、買ってから気づくと取り返しがつかない部分。
長く使うつもりなら、仕様表の「お手入れ」の欄まで目を通しておきましょう。

脱衣所に置きやすいサーキュレーターのおすすめ候補

複数のサーキュレーターを並べて比較するイメージ

選び方の5軸を、実際の製品に当てはめて見ていきます。

ここで紹介するのは4台。
スペックを並べるだけではなく、「脱衣所という場所でその機能がどう効くか」という視点でご紹介しますね。

比較表で全体をつかむ

まずは全体像から。

メーカー製品設置スタイル本体の目安首振り衣類乾燥モードお手入れ電源防滴表記
アイリスオーヤマKCF-SDC152T-W床置き幅21×奥行21×高さ29cm/約1.3kg上下65度・左右60/90/120度(自動)ありコード式表記なし
アイリスオーヤマKCF-SDC182T-W床置き18cmクラス/約1.9kg上下左右(自動)「強制撹拌」モードコード式表記なし
山善YAR-SDM15(W)床置き幅21.2×奥行22.2×高さ30.4cm/約2.1kg360度なし工具不要で前面・背面ガードと羽根を水洗いコード式表記なし
PRISMATEPR-F091-LWクリップ・据え置きクリップ式の小型手動で角度調整なし充電式(コードレス)IP54(IP5X防塵・IPX4防水)

「—」は、公式で該当する記載を確認できなかった項目です。

そして防滴表記の列について、もう一度だけお伝えします。
この列は各メーカーの表記をそのまま書き写したものです。等級の表記があっても、浴室内での使用を認めるものではありません。 判断の材料になるのは、お使いになる機種の取扱説明書です。

価格について: 本記事の価格はすべて執筆時点の目安です。実際の販売価格は変動する場合がありますので、購入前に各販売ページでご確認ください。

① アイリスオーヤマ サーキュレーターアイ DC JET 15cm(KCF-SDC152T-W)

まず挙げたいのが、この15cmクラスです。

理由はシンプルで、この記事の使い方に必要な要素がいちばん素直に揃っているから。
幅21×奥行21cm、重さは約1.3kg。洗濯機の脇や洗面台の下にすっと収まるサイズでありながら、風量には余裕があるという評価が複数のレビューで一致しています。

首振りは上下65度、左右は60度・90度・120度から選べる自動式。
浴室の奥や天井付近まで風を回したいこの使い方だと、上下に振れることがそのまま効いてきます。

衣類乾燥モードも搭載されています。
中央部を弱く、端に向かうほど風量を強くする送風で、脱衣所での部屋干しと組み合わせやすい機能です。適用畳数は24畳。リモコンが付いていて、背面に収納したまま操作できるのも地味に便利なところ。

正直なところ、気になる声もあります。
風量調整ボタンが持ち手に近くて押しにくいという指摘や、左右の首振りを止めるのに60度、90度、120度と順に押す必要があるという操作面の声です。最大風量では音が大きくなり「夜間には向かない」という感想も見かけました。ただ、同じ機種に「他社より静か」という逆の評価も並んでいて、ここは体感に個人差がありそうです。

夜に弱風で回す前提なら、そこまで気にしなくてよさそう。
執筆時点の価格は約16,400円でした。

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② アイリスオーヤマ サーキュレーターアイ DC JET 18cm(KCF-SDC182T-W)

同じシリーズの、ひとまわり大きい18cmクラス。

こちらを選ぶ理由ははっきりしていて、脱衣所と浴室の入口が離れている間取り向けです。
適用畳数は30畳。廊下を挟む、脱衣所が広めといったお住まいで、風を遠くまで届かせたい場合の候補になります。

重さ約1.9kgと、サイズのわりに軽め。
使うときだけ出して片づける運用もしやすいです。動作音については「音も僅かで気にならない」といった評価が複数あり、パワーと静かさを両立させたい方に向いています。

ここは正直にお伝えしておきたいところ。
この機種が持つのは「強制撹拌」というモードで、152T(15cmクラス)のような専用の衣類乾燥モードという名前ではありません。商品ページには衣類乾燥の用途を思わせる表現もありますが、モードの名称としては別物です。衣類乾燥モードという機能名を目当てに選ぶなら、①のほうが素直な選択になります。

そのほか、リモコンの置き場に困るという声や、リモコンが同梱されていなかったという報告が1件ありました。
執筆時点の価格は約23,500円。4台のなかでは高めの位置づけです。

▼ 脱衣所と浴室が離れた間取りの本命 ▼

③ 山善 洗えるDCモーターサーキュレーター(YAR-SDM15(W))

湿気の多い場所で使うなら、この1台の考え方はかなり刺さります。

工具を使わずに前面ガード・背面ガード・羽根まで外して、水洗いできる。

サーキュレーターは羽根とガードにほこりが積もる家電で、湿った場所ではそれが固まりやすくなります。
分解できない機種だと、汚れが見えていても手が出せません。扇風機より手入れが楽だという声が挙がるのは、この構造があってこそですね。

そして360度の首振りにも対応しています。
選び方の③で挙げた「上向きに振れるか」と、⑤の「洗えるか」を、この1台が両方カバーしている形です。本体は幅21.2×奥行22.2×高さ30.4cm・約2.1kgと、コンパクトなのに広い範囲へ送風できると評価されています。

楽天のレビューは233件、評価は4.39。
今回の4台のなかでは群を抜いた実績です。しかも執筆時点の価格は約7,480円と、いちばん手が届きやすい価格帯。静音性を評価する声も多く、離れていても風は届くのに音は気にならない、という感想が並んでいます。

一方で、確認しておきたい点もあります。

電源コードは仕様上およそ1.6mですが、レビューでは体感1.4mほどという指摘がありました。
コンセントの位置によっては、置ける場所が限られるかもしれません。ナイトモードやリズムモードから通常運転に戻す操作が、やや手数が多いという声もあります。

そしてもう1つ、小さなお子さんがいるご家庭は目を通しておいてください。

星1のレビューに、前面ガードが簡単に外れてしまうという指摘があり、子どもが触って外れたという報告が挙がっていました。
分解して洗える構造は手入れのしやすさと表裏一体です。設置場所とガードの装着状態を、ときどき確認できることが前提になります。

衣類乾燥モードは搭載していません。
部屋干し用途がメインなら①、手入れのしやすさで選ぶならこの③、という分かれ方になります。

自分ならどうするか。
脱衣所という湿気の多い場所に置きっぱなしにするなら、洗える構造の安心感を取ってこの1台を選びます。

▼ 工具なしで羽根まで丸洗いできて、しかも360度首振り。湿気の多い場所で使うならこれが頼りになります ▼

④ PRISMATE 防塵防水 充電式クリップサーキュレーター(PR-F091-LW)

最後は、これまでの3台とは毛色の違う1台。

充電式のコードレスで、クリップが付いています。
つまり、コンセントの位置に置き場所を縛られません。洗濯機の縁やタオルバーにはさんで、床のスペースを使わずに設置できます。選び方の①と②で挙げた「置き場所がない」「コンセントが遠い」に、まとめて答えてくれる存在です。

IP54に準拠していて、公式の使用場所には「キッチンや洗面所」「電源が少ないお手洗いなど」が挙げられています。
記事の前半でお伝えしたとおり、ここに浴室という語は出てきません。あくまで脱衣所・洗面所側に置く前提の1台としてご覧ください。

LEDライトが付いていたり、7時間で自動的に切れるオートオフ機能があったりと、コードレスならではの気配りも入っています。
執筆時点の価格は約8,880円でした。

向いていない方も、はっきりしています。

自動首振りがなく、角度は手で調整する方式です。
セットしたら首を振りながら風を回してほしい、という方には合いません。風量も3段階とリズムモードのみで、①〜③の9段階から10段階と比べると調整の幅はシンプル。

そして選ぶ前に知っておきたいのが、レビューがほとんど無いこと。
Amazonの星評価は1件、楽天は0件で、実際に使った人の声がまだ集まっていません。使用感を読んでから決めたい方は、①か③のほうが判断材料は多いです。

コードレスという条件が最優先なら、この1台が受け皿になります。

▼ コンセントの位置に置き場所を縛られたくない方はこちらから ▼

候補が見えてきたところで、購入前によくいただく質問にもお答えしておきますね。

浴室・脱衣所のサーキュレーターのよくある質問

購入前に多い疑問をまとめました。

Q. サーキュレーターと扇風機、どう違うのですか?

風の性質が違います。
扇風機は人に当てるための、幅の広いやわらかい風。サーキュレーターは直線的な風で、離れた場所まで空気を動かすのが役割です。

今ある扇風機で代用できるかというと、まったく効かないわけではありません。
ただ、風を遠くまで届かせる設計かどうかで手ごたえは変わります。わが家では両方を洗面所に置いて、お風呂上がりに自分が風を浴びるときは扇風機、空気を動かしたいときはサーキュレーターと使い分けています。

Q. 浴室乾燥機がない家はどうすればいい?

この記事でご紹介した使い方が、そのまま代わりの一手になります。
入浴後に浴室のドアを開け、換気扇を回しながら脱衣所側から風を送る。乾燥機のように熱で乾かすわけではありませんが、空気を動かす手段としては手軽です。

浴室乾燥機があるお住まいの運転のコツは「浴室乾燥機の使い方!カビ予防に効く運転のコツと電気代」にまとめています。

Q. 除湿機と一緒に使ってもいいですか?

これは、機種・設置条件・取扱説明書によります。
一般的な推奨としてお伝えできることではないので、この記事では「併用しましょう」とは書きません。お使いの除湿機とサーキュレーター、それぞれの説明書で使用できる場所と条件をご確認ください。

Q. 脱衣所のカビは防げますか?

「防げます」とは言えません。
できるのは、湿気がこもりにくい状態をつくることまでです。カビの生えやすさは、温度や湿度、汚れの残り方など複数の条件が重なって決まります。

すでに出てしまったカビの落とし方は「防カビくん煙剤の使い方と頻度!失敗しないコツとおすすめ2選」と「お風呂の赤カビ(ピンクヌメリ)の落とし方と予防法!正体はカビじゃなかった」でくわしく解説しています。

Q. 夜に使うと音は気になりませんか?

風量を落として使うのが基本です。
DCモーター搭載モデルは風量を細かく段階分けできる機種が多く、弱風で静かに回しやすい傾向があります。ただ、音の感じ方には個人差がありますし、間取りによっても響き方が変わります。目安としてお考えください。

Q. 使い終わったらどうすればいい?

電源を切って、本体に付いた水気を拭き取ります。
そのあとは、湿気のこもる場所に置きっぱなしにしないこと。片づけ方や保管の条件は機種ごとに決められているので、取扱説明書に従ってくださいね。

まとめ:置き場所を決めてから、サーキュレーターを選ぶ

浴室の湿気にサーキュレーターを使うなら、置き場所は浴室の中ではありません。
脱衣所・洗面所側に置いて、開けたドアから浴室へ風を送る。メーカーの取扱説明書をたどると、書けるのはここまででした。

この前提が決まると、選ぶ基準もすっきりします。
何畳に対応しているかではなく、狭い脱衣所に置けるか、コンセントが届くか、夜に回しても平気か。ご自宅の脱衣所を思い浮かべながら、最後にもう一度おさらいしますね。

どれを選ぶ場合でも、使う前にお手元の取扱説明書で使用できる場所を確認するのを忘れずに。
気になる1台があったら、どんな大きさなのか一度見てみてください。

浴室乾燥機があるお住まいなら「浴室乾燥機の使い方!カビ予防に効く運転のコツと電気代」もあわせてどうぞ。

換気扇の吸い込みが落ちている気がするときは「浴室換気扇の掃除方法【タイプ別の手順と年2回の頻度まとめ】」が役に立ちます。

そもそも水滴が残りにくい浴室にしたい方は「浴室コーティングスプレーおすすめ5選!素材別の選び方」もご覧ください。

サーキュレーターで風を送っても、マット自体が水を抱え込みやすい素材だと乾きが追いつかないことがあります。素材選びは「速乾バスマットおすすめ 珪藻土とタオル地の選び方」で解説しています。

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